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これは気を付けたい!「学び」を邪魔する3つのコンプレックス ~本『プロフェッショナルを演じる仕事術』  はてなブックマーク - これは気を付けたい!「学び」を邪魔する3つのコンプレックス ~本『プロフェッショナルを演じる仕事術』

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「学ぶ」という観点から見ると、コンプレックスが大きな障害になっていることが分かります。コンプレックスが強い人ほど、自分より優れたものや、自分が理解できない事に直面すると、そこから学ぼうとするより、否定しようとする気持ちが無意識に働いてしまう

誰かを批判したくなったとき、実はそれは自分に対するコンプレックス反応かもしれません。

いやそんなことはない、相手が悪いのだ、と思いたいのですが、以下に紹介する内容については知っておいたほうが良さそうです。


今日は本『プロフェッショナルを演じる仕事術』から、「学び」を邪魔する3つのコンプレックスについて考えてみましょう。





1. 同一視

自分にできない事があると「自分だって本気を出せばあれぐらいできる」と思い込もうとする心理状態です。
(中略)
「同一視」の心理状態になったときに、努力して自分を変えようとする人と、「いつかは自分も」「もし本気でやったら自分だって」と思っているだけで、まったく何も行動しない人がいます。

P.145
たとえば、このブログ記事を見て、

「こんなの本から引用して紹介してるだけ。おれでもできるし」

と思ったとしたら、それはこの「同一視」かもしれません。

そんなこと言わず、ぜひ本書を読んで、思ったことをブログにまとめてみてください。

良し悪しは別として、私のこの記事とは違う結果になるでしょう。そこに「学び」があるはずです。


ブログにまとめようとやってみると、「意外とむずかしい」と思うかもしれません。

逆に「やっぱり自分のほうがカンタンにもっといい記事かけたわ」と思うかもしれません(笑)。

しかしそれも、行動して初めて理解できることなのです。



2. 投影

投影とは「うまくいかないのはあいつのせいだ」と、できない理由を人のせいにする心理反応です。
(中略)
フラれるたびに「相手が悪い」と考えていると、いつまで経っても同じ失敗をくりかえすようなもので、そのうち「自分が不幸なのは世の中がすべて悪い」という被害妄想的な感情になっていきます。

P.146
やや本書のニュアンスと違う気もしますが、「投影」と言えばベストセラーの『鏡の法則』を思い出します。

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相手のここが悪い!と思ったとき、実は自分に原因があるというのはよくありそうなことです。


私は以前、「どうも自分とは合わない」という人について、何が気にくわないかマインドマップでかきだしたことがあります。

そうしてみて驚いたのは、相手について気に食わない特徴というのがまさに自分にも当てはまったのです。

これはなんともショックで、そして恥ずかしい気持ちになった体験です。



3. 反動形成

「お金を持っている人は欲深い」「いい大学を出た人はどうしようもない」と批判する人程、「本当はお金が欲しいのではないか」「いい大学に入りたかったのではないか」という心理が透けて見えるのが「反動形成」です。

P.146
これもまた、ドキっとする方が多いのではないでしょうか。

私は正直、子どもの頃から「上に気に入られるために表向きいい子ちゃんぶってるタイプ」の人が好きではありませんでした。

しかしそれは実は、自分がそういうことをできないからであり、うらやましさがあったのだと思います。

実際大人になってみると、そういうスキルは会社で出世するためには必要ですよね。


この「反動形成」については特に注意が必要です。

「同一視」「投影」が、本人が心のなかで思っているだけなのに対して、「反動形成」は他人が学ぶチャンスまでも奪ってしまう可能性がある

P.147



まとめ

ネット上でも多くのネガティブなコメントが見られます。

自分もそうだから思うのですが、相手を批判したくなる時というのは自分の心に余裕がないのだと思います。

多くのネガコメは上記3つのコンプレックス反応に当てはまる可能性があるのです。

しかしこれらは誰もがこのような反応をしてしまう可能性があることです。


そのときに上記を理解していれば、自分のその反応に対し、

「あ、いかんいかん。コンプレックス反応かもしれない。素直に学ぼう

と気づくことができます。

「批判者」でなく「学習者」になるほうが得です。


他人からネガコメを受けたときも同様です。

私は悔しい思いをしながらも「自分にはない視点だ。視野が広がった。勉強になった」と思うようにしています。


大切な学びのチャンスを逃さないために、上記の3つのコンプレックス反応をときどき思い出してみてください


ここでは、本『プロフェッショナルを演じる仕事術』からごく一部の内容を紹介しました。

本書は、1冊の本としてはややまとまりがない感じがしますが、それぞれの章の内容はとても興味深いものです。

ぜひ読んでみてください。

いずれまた別のネタを紹介することになりそうです。

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目次:
第1部 ストーリーが人を動かす
(取調室でカツ丼を食べる謎
ストーリーはどこからやってくるか
プロフェッショナルのスゴさを「見える化」する
仕事をゲームに変える方法)

第2部 「プロフェッショナル」と「自分」をシンクロさせる
(「負ける技術」を身につける
トイレを磨くと儲かるか
プロフェッショナルからの正しい学び方)




次はどれを読みますか?

479421846X49048992454887595166怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)

 


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  • [2011/12/23 14:00]
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