あなたのブログが読んでもらえない5つの理由 ~本『文章は「書く前」に8割決まる』

あなたはブログやメールを書くときに、「想像力」を働かせていますか?文章は「想像力」で決まる
読み手をどのくらいイメージできるか。そこに尽きる『文章は「書く前」に8割決まる』 P.126
ブログにアクセスが集まらないとしたら、相手のメール返信が遅いとしたら、あなたの「想像力」が足らないせいかもしれません。
今日は、本『文章は「書く前」に8割決まる』をヒントに、あなたのブログが読まれない理由と改善方法を考えてみました。
1. 文章で伝えることは極めて難しい、と肝に銘じているか?
本書の著者は、フリーランスでライターを十五年もやってこられた理由についてこう言っています。
「文章で伝えることは極めて難しい」。決して文章がうまかったからではありません。文章技術があったから、でもありません。ただ、文章で伝えることは極めて難しい、ということを常に肝に銘じて、文章に向き合ってきたからだと思っています。
P.023
私はブログを書いていることで普段からこれを痛感し、意識しています。
この意識が足らないと、自分の意図とは違って伝わってしまったり、そもそも読んでもらえなかったりすることがあるのです。
これは「技術」ではなく「意識」の問題です。
たとえばいつもブログ記事を書くときは
- どうすれば興味を持って読んでもらえるか
- どうすれば読みやすい・見やすいか
具体的にこの記事で言えば、全体として文章が長いため5つに項目を分けました。項目だけ読めば概要をつかむことができます。
さらに1文が長くならないよう何度も修正しました。
記事タイトルは案を10個書き、一番興味を持ってもらえそうなものに決めました。
文章を読んでもらうということは、相手の時間を奪っていることです。
言い換えれば、退屈な文章・読みにくい文章は時間をかけてまで読んではもらえません。
「読んでもらって当たり前」という前提は捨てるべきです。
これはメールなどでも気を付けたいところです。
2. 伝えたいことリストを書き出し、構成を考えているか?
結局なにが言いたいのがわからない文章は、読んだあとイラっとされてしまいます。
ブログでも、まず伝えたいことをリストに書き出し、それから全体の構成を考えると良いでしょう。
このブログ記事の場合は、5つの項目がまさに「伝えたいこと」です。
それが決まっていれば、あとはそこへ肉付けしたあと、贅肉を削ぎ落としていけば良いのです。
3. 「相場観」を意識しているか?
「相場観」とは、読み手が知りたいと思ってることを想像する力です。
どんなテーマでブログ記事を書くかで、アクセス数などの反応は大きく変わりますよね。
たとえばiPhone4S発売直後なら、iPhoneユーザーが知りたがることを書けば読んでもらえるチャンスが多いことは想像できます。
秋になれば手帳の季節。それをネタにすれば人気が出る可能性があります。
今で言えば、2011年について何かのテーマのまとめ記事があるとついつい読んでしまいますね。
「いま何が求められているか?」と考えると、意外とブログ記事のネタが見つかるかもしれません。
また、記事のテーマが決まっている場合でも、その中で読み手が何を知りたいのかを見極める相場観が大切です。
では、「相場観」を養うにはどうすれば良いでしょうか。
当たり前のことのようですが、書いているうちに意外と「相場観」がうまく頭に浮かばないなら、その文章を書こうとしている「目的」(何を伝えたいのか)と「相手」(誰に読ませたいのか)に立ち戻ります。それをはっきりさせると、「相場観」は浮かんできます。
P.147
- 目的
- 相手
4. 出だしに充分気を遣っているか?
ブログで言えば、当然タイトルの次に「出だしの部分」が読まれます。導入部分に、もっとも共感できる内容、印象深い内容、気になる内容を盛り込み、出だしに気をつける
P.173
タイトルや出だしがつまらなければ、その先は読んでもらえません。
どうしても自分で出だしにふさわしい印象的な文章を書けない場合は、本で読んだ印象的な文章や名言などを引用し、記事の出だしに使うと良いでしょう。
ちなみにこの記事もそのようにしています。
5. 自分にしか書けない「ひと言」を入れているか?
印象的な文章にするためのひと工夫、それが、自分にしか書けない「ひと言」を入れることだといいます。
セミナーなどに参加し、ブログにその内容を書く方がいらっしゃいます。要するに、他人であれば書けないこと、自分だけが体験したことを書くのです。
そしてなにより、文章を通じて「あなた」という個人を伝えることができますP.189
どんな話があったということを時系列に淡々と書く方がいますが、おもしろくない場合が多いですね。
たしかに、お金を払ってその場に参加しないと得られない情報ですから、そういう価値はあります。
しかし、「あなただけが体験したこと」が知りたいのです。
「その場で起こった事実」だけなら、その場の他の人でも書くことができます。
「あなただけが体験したこと」として、あなたの
- 感情 (何を感じたかetc)
- アイデア (自分ならこう考える・この話は自分の○○に活かせる、etc)
- 行動 (得られたことを具体的にどう行動にうつしたかetc)
そこに「あなた」があらわれるからです。
ちなみにこの記事で私は、自分がどのようにブログ記事を書いているかを盛り込んでいます。
まとめ

本『文章は「書く前」に8割決まる 』にはそのタイトル通り、文章を書く前の意識や考え方などが書かれており、とても興味深い内容です。
上記のように書きましたが、私も「意識している」とはいえ「できている」かは別問題。
上記3で、「相手」(誰に読ませたいのか)という話を書きました。
この記事のタイトルは「あなたのブログが読まれない5つの理由」です。
実はその「あなた」のうちの一人は「未来の私」です。
私自身、ブログがうまくいかなくなったときにこの記事を読み返し、改善のヒントにしようと考えました。
ここに書いたことはブログ以外にも意識できることがあります。
たとえば、相手に読んで「もらう」ことの意識が足らないメールを書いていては、相手の良いリアクションを得ようと思ってもムリな話です。
文章を書く時に想像力を働かせ、読む相手をもっともっと意識してみましょう。
次はどれを読みますか?




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- [2011/12/05 12:30]
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