仲間力を上げる4つのポイント ~ルフィの仲間力 『ONE PIECE』流、周りの人を味方に変える法

最近、仲間の大切さを痛感しています。
本「ルフィの仲間力 『ONE PIECE』流、周りの人を味方に変える法 」は、マンガ『ワンピース』の主人公、ルフィに学ぶ味方づくりの教科書です。
著者は、ネットワークの形が人や組織に及ぼす影響力を研究、『ONE PIECE』研究にも定評がある安田雪教授。
マンガが元ネタとは言え、かなりマジメに学べる(しかも分かりやすい)内容です。
ワンピースを読んだことのない私ですが、
- ストーリーの説明 (泣ける)
- そこから何が学べるのか
もちろん、ワンピースを読んだ人ならより楽しめるでしょう。
今日は本書から、仲間力を上げる4つのポイントを考えてみます。
1. 【集める】 分業・バランスを考える
たとえばバンドを組むとき、ルフィは、自分に欠けているものを探し、それを補ってくれる仲間を選んでいます。航海士、料理人、船医、船大工、音楽家……と、自分たちのグループに必要な人材を探しているわけです。社会学で言う「有機的連帯」、つまり各自の能力をいかした見事な分業です。
P.67
- ギタリスト4人
- ヴォーカル1人、ギタリスト1人、ベーシスト1人、ドラマー1人
得意分野の違う仲間が集まった2のほうが、良いバンドになるでしょう。
異なる能力を持つメンバーが分業するバランスの良いチームこそ、一人ではできない大きなことを成し遂げられるのです。
ひとりで何でもできる必要はありません。それぞれの役割に応じて、リーダーが変わるのも、麦わらの一味の特徴です。
(中略)
医術においてはチョッパーがリーダーになりますし、砲撃に関してはウソップの右に出る人はいません。船の管理は、フランキーに一任されています。
つまり、メンバーの全員が、活躍できる場を持っているということ。お互いの能力を評価しているからこそ、フラットな関係が維持できるのです。P.123
自分が得意な分野では積極的にリーダーシップを発揮し、別の分野ではそれを得意とする仲間を信頼し、任せれば良いのです。
逆に言えば、ささいなことでも良いので自分が活躍できる場を自分でつくることが大事です。
それがある人こそ、仲間が得られるのです。
誰でも1つは何かしらの得意分野があります。
自分でそれがわからなければ、それを見つける努力をしましょう。
面倒でも毎回飲み会幹事をしていれば、「あいつが居てくれて助かる」となります。
2. 【助けあう】 弱さを素直に見せる
ルフィのこんなセリフがあります。
このルフィのセリフから、彼が一人で成し遂げられないことも、仲間となら成し遂げられる!と信じていることがわかります。アーロン 「バカで非力で愚かな種族が人間だ!!!海に沈んでも一人じゃ上がってこれねェ様なてめェに何ができる!!!」
ルフィ 「何もできねェから助けてもらうんだ!!!おれは剣術を使えねェんだ コノヤロー!!!航海術も持ってねェし!!!料理も作れねェし!!ウソもつけねェ!!おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」
アーロン 「そんなプライドもクソもねェてめェが一船の船長の器か!!?てめェに一体何ができる!!!」
ルフィ 「お前に勝てる」
(巻十 第90話 「何ができる」より)P.99
また、これを聞いた仲間は、「私がいなければ……」「俺が助けなければ……」と強く思うでしょう。
ルフィが仲間からそう思ってもらえるのは、ルフィ自身も、弱さを見せた仲間を全力で助けているからです。
敵に弱みを見せるのはマズい気がします。
しかし、仲間には素直に「助けて!」と言っていいのです。
人は、一生懸命努力をしている人から「助けて」と言われれば、応援したくなるものです。
3. 【信頼】 無償の愛・自己犠牲心から生まれる
「助けあう」仲間の間には、信頼関係があります。
それを構築していなければ、助けてもらうことは難しいでしょう。
では、どのようにすれば「信頼」を得られるでしょうか。
麦わらの一味の一人ひとりが過去に受けた無償の愛が、仲間を信頼する力になっている
P.129
終電がなくなり自宅へ帰れない時、タクシーが自宅まで送ってくれたって、運転手さんを信頼するようにはなりません。運賃を払うわけで、送ってくれるのは当然だからです。
しかし、知人がわざわざ迎えに来て、見返りなど求めず自宅まで送ってくれたらどうでしょう。
恩を感じると同時に、信頼が深まるのではないでしょうか。
ありがたいことに、私が困っていると助けてくれる方々が周りにいてくれます。
逆にその方々が困っているときには、絶対に助けたい!と思います。
そこには損得なんて考えはないのです。
信頼を得るためには、「自己犠牲」の精神が大切です。
自分(の時間やモノ・お金など)を犠牲にしてでも他人のために何かをすることで、大きな信頼が得られるのです。
4. 【成長】 仲間がいるから努力する
自分だけのためだと、甘えが生まれてしまうことが多くあります。人は、自分のためではなく、他人のためのほうが努力できることを麦わらの一味は教えてくれます。仲間のため、好きな人のため、家族のため、子どものためと思えば、どんなに苦しいことでも頑張りやすくなります。
P.165
しかし、仲間を助けたい、誰かのために、ということになれば、甘えていられません。
また、一緒に1つのことを成し遂げようとする仲間がいれば、仲間に迷惑をかけたくない!という心が生まれます。
負けたくない!というライバル心もあるかもしれません。
良い仲間がいれば、大きな努力をすることができ、仲間と共に成長できるのです。
まとめ

本書のポイントの一部をかんたんに紹介し、考えてみました。
Amazonの内容紹介を見れば分かるように、実際にはもっと多くのことが書かれており、
- 仲間の集め方
- 信頼を得る方法
- 仲間と共に成長する方法
- 仲間と一緒に夢を実現させる方法
- 自分のコミュニケーション能力に不安のある方
- 自分のやりたいことがうまくいっていない方
- 大きなことに取り組みたい方
- 職場の人や友人との関係がうまくいっていない方
この記事をここまで読んで、あなたなら以下の問いにどう答えますか?
「仲間」とは何?
本書にはこう書かれています。
(A)、(B)はあなたが自分で考えてから、本書を読んで確認してみてください。仲間とは、(A) を (B) する人たち--
P.9
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発想が豊かな人の共通点は、「次の問い」を思いつく好奇心の強さだ http://t.co/kfzdZl3 #meigen
- [2011/10/03 21:38]
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