fc2ブログ

「叱らない」という企画、「叱る」という企画  はてなブックマーク - 「叱らない」という企画、「叱る」という企画

http://blog-imgs-48.fc2.com/k/o/s/kosstyle/angry2.jpg


先日
で紹介したように、AKBなどのヒット企画を連発している秋元康さんは予定調和を裏切る」ことが大切だとおっしゃっています。

人間は、予定調和のことをされても響かない

つまり、予想通りのことが起きても、心に残らないということです。

これは普段の仕事の中で、また生活の中でも活きてきます。

実際私は昔、こんなことがありました。






叱らない」という企画

銀座の寿司屋にて - 写真素材
(c) ピノキオストック写真 PIXTA



私は学生時代、割烹料理屋でアルバイトをしていました。

店の板長さんは、九州男児で角刈り、強面、空手が趣味の50歳前後の方です。


ある日、板長さんが昼から時間をかけて仕込んだ料理の入った大皿を、なんと私がうっかり手を滑らせて落としてしまいました

高価な大皿はもちろん、板長の昼間の仕込みもムダにしてしまったのです。


私は血の気が引きました。怒鳴られるのを覚悟しました。

ところが、板長さんは小さな声でひと言こう言って、奥でまた一から仕込み作業を始めたのです。

「形あるものは、いつかは壊れる」

これには驚いたと同時に、鳥肌が立ちました。

そして逆に胸が痛み、二度とこのようなミスはしないと誓ったのです。


これが、普通に怒鳴られていたら、10年以上経った今まで覚えていることはないでしょう。

まさに予定調和が裏切られたことで、今も心に残っているのです。



「叱る」という企画

食後の一杯 - 写真素材
(c) サカケン写真素材 PIXTA



一方、同じ店の女将さんはとてもユニークな方。

童顔だった私コウスケのことを、お客さんに「オカマのコウちゃんで~す」などと紹介したり(笑)


あるとき、女将さんがカウンター席前の狭い通路を歩いた際、置いていた自分のグラスを落として割ってしまいました。

ガチャン!と音が響き、お客さんに「ごめんなさいねぇ~」と謝ったあと、大声でこう言ったのです。

「コウちゃん!こんなところにグラス置いておいちゃダメでしょ!アハハ!」

これは衝撃でした(笑)。

グラスをそこに置いたのも、割ったのも、女将さんです。

しかし、目の前のカウンター席のお客さんは常連さんが多く、そんなことは察していて笑っています。

私はまさか自分が怒られるとは思ってませんでしたが、「スミマセン!」と言って割れたグラスを片付けました。


それ以来、グラスや皿が落ちそうでないかということに敏感になり、また女将さんの行動をよく見るようになりました。

あれはもしかしたら、「これからは先読みして仕事してね」という女将さんからのメッセージだったのかもしれません。

もしくは、グラスが割れるというマイナスの状況を一変させ、お客さんを笑わせるためのパフォーマンスだったのかもしれません。

いずれにしても、今思えばそこに「企画」があったように感じる出来事です。



企画は日常に必要なこと

どちらの例も、私の想像とは全く違う展開でした。

ストレートに言われなかったせいで、逆に私の心に伝わったのです。

しかも10年以上たった今でもよく覚えている出来事です。


「企画」というのは別世界のことのように思いがちですが、違います。

どう伝えるか、どう考えるか、どう進めるか、どう問題解決するかなど、身近なところに企画があるのです。


身の回りのことについて、もっと意識して予定調和を裏切ることをしてみると、おもしろそうです。

…っと言いつつ、この記事で特にそのようなことができていません。

なかなか難しいですね…。




次はどれを読みますか?

「空気読み」企画術 しかけ人たちの企画術 企画に年功序列は存在しない

 


関連リンク




管理人のつぶやき

「自分の仕事ぶりについて考えるとき、ぜひとも確認すべき点が一つある。それは、自分の行動や発言、そして仕事の成果は、上司をいい気分にさせているか、ということだ」 本『「権力」を握る人の法則』 http://amzn.to/qY6AZp #meigenless than a minute ago via bitly Favorite Retweet Reply





コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kosstyle.blog16.fc2.com/tb.php/1508-27b6f957