「iメッセージ」で語る
「iメッセージ」で語る
「私」を主語にして語ると、相手の居所がある。教室でまず最初に心掛けるようになったのは、「iメッセージ」で語ることだった。「自分」という主語のある言葉を使うこと。「i」 がないとメッセージは一般論になる。「人を殺しちゃいけないんだよ」と「自分は人を殺したくない」では後者のほうが伝わるし、健やかだ。それは反論という か、やりとりが可能だから。「i」が表明されていれば「あなたはそう思うんだね、でも私はそう思わないな」と、互いの居所からかかわり合うことが出来る。つ まりコミュニケーションが成立する。かかわり方のまなび方 P.218
つまり、一方的な押し付け・決め付けではなく、相手を尊重したコミュニケーションができるということですね。
「個人的な意見ですが」
上記の「iメッセージ」に対し、つい言ってしまいがちなのはこういうフレーズでしょうか。
「一般的にこうなってるんだ」
「ふつうはこうでしょ」
「みんなこう考えている」
自分の意見が世界の常識と言わんばかりに、こんなことを、しかもちょっと呆れた感じで言われたりしたら…私はイライラしてしまいそうです。
相手の世界観、大切にしている価値、信念というものを、こちらも同じように尊重しながら向き合う姿勢にかけてしまっているかもしれません。
これを避けるために私は、「個人的な意見ですが」という言い方をするようにしています。
「あくまでこれは私の意見であり、あなたの意見も聞きますよ」という意思表示です。
これも、「iメッセージ」ですね。
まとめ
ほんのちょっとした言い回しで、相手の受ける印象や、相手の話しやすさが全く変わるようですね。
自分の意見をゴリ押しするよりも、相手の意見や考えを引き出すことができれば、もっと新しい考え方に触れられます。
それは本を読んで新しいことを学ぶように、貴重な体験です。
相手の意見を引き出し、尊重することができれば、協力して、よりよい「第三案」を生み出すことも可能になりますね。
本書『かかわり方のまなび方 』からは以前、
という話も紹介しました。
わかりやすくノウハウが書かれたような本ではありませんが、
- 勉強会・会議などの場づくりをする方
- 教育に関わる方
- 人の相談を受けることのある方
- 「コミュニケーション」について考えたい方
目次:
1 ファシリテーターは何をしているのか?
(難波克己さんにアドベンチャー教育の話をきく(2002年夏・赤城)―お互いの価値観や存在を、最大限に尊重する
青木将幸さんに良い会議の話をきく(2003年秋・東京)―その場に集まった人たち次第で決まる
伊勢達郎さんに“あり方”の話をきく(2002年夏・東京)―ファシリテーターの存在が場に影響を与えている ほか)
2 ワークショップとは何か?
(「ファクトリーではない」ということ
創造的である・生産的である
ワークショップの歴史と潮流 ほか)
3 人の見え方(「i」メッセージ
わたしはあなたではない
スパゲッティで構造体をつくると ほか)
次はどれを読みますか?

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関連リンク
- 【チェック】あなたのその「言い方」が人を傷つける
- あなたの相手は何型?相手のタイプを知り、人間関係を作る技術『エマジェネティックス』
- 相手を納得させる話し方の7つの秘密 ~『なぜあの人の話に納得してしまうのか』中谷彰宏 著
- 誰でもできる!相手を動かす6つの会話術
- 【島田紳助流】人の心をつかむ7つのテクニック
管理人のつぶやき
「明日はなんとかなる、と思うのは馬鹿者だ。今日でさえ遅すぎる。昨日のうちにすませてしまっているのが賢者だ。 (クーリー)」 『 「座右の銘」が見つかる本』 http://amzn.to/kUdZ4m #meigen
- [2011/08/11 12:30]
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