【対談】コヴィー博士「7つの習慣」 vs 稲盛和夫「経営12ヵ条」
![PRESIDENT (プレジデント) 2011年 8/15号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/517MEPtDbHL._SL160_.jpg)
本『7つの習慣』のコヴィー博士と、JALをV字回復させた稲盛会長。
なんとこの二人の対談が、今日7/25発売のPRESIDENT 2011年 8/15号にありました。
様々なことが書かれていますが、大きく2つにまとめてみました。
リーダーに必要なものは能力より人格
これは、稲森氏の言葉です。
リーダーに必要なのは、能力よりも人格だと考えています。リーダー人格がゆがんでいたり、よこしまなものであれば、どんなに能力が高くても、もたらされる結果は、間違ったものになります。
P.28
これに対し、コヴィー氏。
いくらテクニックを持っていても、人格が伴わなければリーダー失格、ということが書かれています。人格がリーダーシップの基板になるという考え方には、全く同感です。
(中略)
まず、誠実さ。そして、正直さ。行動としては、言行一致ということになります。P.29
とにかく我々は、人格を磨き続ける必要があります。
以前紹介した、
で、リーダーとしての人格チェックをしてみると良いかもしれません。
真のWin-Winとは協力して「第三案」を生み出すこと
まず、稲森氏の言葉です。
これに対し、コヴィー氏の言葉。私は、事業計画をつくるときでも、利他の心をベースにしようと心がけています。そのためにエゴイスティックな利己の心が出ないように、そういうものを抑えるように努めているつもりです。それを、私は「心を高める」と呼んで、経営でも一番のベースにしてきました。
P.30
よく妥協点、落とし所を見つける、なんて言いますが、それでは当初2者が持ち寄った案より劣っている可能性があります。素晴らしいと思います。
(中略)
真のWin-Winは、自分の案と相手の案との折衷案をつくることではありません。自分と相手とが協力して、それまでの双方の案より優れた「第三の案」を生み出すことです。
第三案を生み出すには、双方が相手を思いやり、深く理解しなければならないのです。相手が勝つことが自分の負けを意味するとか、相手の満足は自分の満足の犠牲のうえに成り立つとか、そんな考え方をしていては、「第三案」は決して生まれないでしょう。P.30
協力して、双方の案より優れた「第三の案」を生み出すという考え方、特にこれからの時代に重要なのではないでしょうか。
以前、脳科学者の茂木健一郎さんがNHKプロフェッショナル仕事の流儀で経営者の話を聞く中で「利他主義」が成功するとわかった、と本に書かれているのを紹介しました。
コヴィー氏の考え方は、「利他主義」をベースとしながらも、さらにそれを超えて大きな成果を上げるところにポイントがあります。
まとめ
![PRESIDENT (プレジデント) 2011年 8/15号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/517MEPtDbHL._SL160_.jpg)
お二人とも人格者ですので、互いの意見を尊重した会話となっています。
しかし微妙に考え方の違いが見えるところが興味深いです。
上記の話もそうですし、仕事のために家族を犠牲にするか、という話題でもそれが見られます。
アメリカ人と日本人の文化の違い、というのもあるかもしれません。
本誌には、上記以外にも多くの内容を含む9ページに渡るお二人の対談と、
- 稲盛和夫の金言集
- 『7つの習慣』のポイント解説
さらに他にも、以下のように興味深い内容がズラリと並んでいます。
ぜひチェックしてみてください。
目次(一部):
解明!「運がない人」は、なぜ運がないのか
●植木理恵
「ツイていない自分が変わった」きっかけ分析
人生快転の「時間習慣」ルールブック
1日1時間で「宝の人脈」5000人 ●平野敦士カール
▼昼食の習慣
「行動イメージ訓練」たった3分が明日を分ける ●吉山勇樹
▼夜の習慣
本当に大事な仕事は2割だけである ●佐々木常夫
▼段取りの習慣
「10秒×3週間」が断ち切る負けのサイクル ●今村 暁
▼ソウジの習慣
会話が途切れない秘密「週2のTSUTAYA通い」 ●鈴木おさむ
▼オフの習慣
新聞は、なぜ3度読み返すべきなのか ●熊谷正寿
▼情報の習慣
稼ぐ人の56%は書類を毎日捨てている ●小松 易
診断「年収1500万 vs 500万」の整理術
▼「ブタ財布、メタボ手帳、雪崩机」と成果の相関関係
▼好業績な会社は、なぜ部門長の机がきれいなのか……
●プロがみっちり指南「片づけられない女」がデスク美人に大変身
驚くほどニューロンが元気に! 無敵の脳トレは「有酸素RUN」だった ●久保田 競
脳の新科学「走れば、ボケ防止&頭がよくなる」
関連書籍




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- 「学ぶ」とはなにか? あらためて気付いた一つの答え
- 「合わない」ではなく「合わせる」
- 「○○に」が人を元気付けるキーワード
管理人のつぶやき
「人は本来誰かを助けたいものだ...そう考えるとできるだけ多くの人に助けてもらうだけの人間としての器をもつことがとっても大事になってくる...もし自分でできたとしても、できるだけ多くの人を巻き込んで助けてもらうことだ」 http://amzn.to/qo4OwD #meigen
- [2011/07/25 21:11]
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