【Work3.0】「替えの利かない人」になるための5つの方法

元yahooの副社長セス・ゴーディン氏による全米ベストセラー書を、神田昌典氏監訳で日本発売、と聞けば、気になる方は私以外にもいるかもしれません。この「新事実」を知り、「変わる努力」をできた人だけが勝ち残れる!
神田昌典P.2
Work 3.0と表紙に書かれたこの本、『「新しい働き方」ができる人の時代 』です。
これまでは、
- 経営者
- それに頼る人
2は会社の歯車となり、1の言うことを素直に聞く存在がベストでした。
しかし時代が変わり、これからは2の人にも大きなチャンスがあるのだと本書には書かれています。
単なる歯車ではなく、「個人」が輝く時代が来たのです。
今日は、本書から読み取った、替えの利かない人になるための5つの方法を紹介します。
1. 自主的に、どんどん行動する
言われたことをただするだけではダメ、ということですね。現代のビジネス社会は、いつしか人間が持つ「創造性」と「自主性」を奪ってきましたが、この先、私たちは変わっていかねばなりません。
P.20
替えの利かない人になるために一番大切な条件かもしれません。
しかし、自分から動くことにどうしても臆病になってしまうこともあります。
そのときは、この言葉を思い出すと良いでしょう。
何かをしようとしたときに抵抗や恐怖、疑念がわいてきたら、やる価値があるという証拠
P.147
2. アーティストになる
アーティストと言っても、この場合の「新しい価値」というのは、独創的な絵画や音楽に限りません。私たちに残された道はただ一つ。
「アーティストのように、才能を全開にして働くこと」です。
この本でいう「アーティスト」とは、「豊かな発想を持ち、既存の枠にとらわれず、自由に、新しい価値を生み出していける人」すべてを指しています。P.30
新しい企画も「新しい価値」、業務改善の仕組みづくりも「新しい価値」です。
さらに、こんなことも書かれています。
周りの人に共感してもらうことよりも、「新しい価値」を生み出すことを重視する、ということですね。大胆な提案をしましょう。「D評価をもらう」ことを目指してみるのです。まわりを型にはめようとする人たちが、眉をひそめるような新しいことをやりましょう
3. 「形」にすることにこだわる
時々聞く、「同じこと考えてたけど先をこされた」というセリフについて、
と以前書きました。考えててもやっていなければ何も生まれていないわけです。
「やるかやらないか」はとても大きな差ですね。
これについてより分かりやすい、スティーブ・ジョブズのこんな言葉が本書に紹介されています。
アイデアを持っているだけじゃダメ、ということですね。本物の"アーティスト"は製品にして届けるものだ
P.120
実は、最高のアイデアを思いつくことよりも、それを形にすることのほうがはるかに難しいのかもしれません。
4. 「完璧」を目指さない
現代はスピードの時代です。
クオリティや完璧さを求めていては、スピード感を持って行動することができません。
NHK スタンフォード白熱教室で起業家育成コースの集中講座を行ったティナ・シーリグ先生は、「試作品」の重要性を何度も語っていました。
すぐに形にしてみる、ということです。
そして、早く失敗し、早くフィードバックを得ること。
これによって改善を加え、どんどん成功へ向かうということです。
初めから完璧を目指す必要はないのですね。
5. 「変える」勇気をもつ
単にルールに従っているだけでは、可能性をつぶしてしまっているかもしれません。チャンスをつかむには、ルールを変え、アプローチを変え、時には物の見方そのものを変えなければなりません
場合によってはルールをも変えていこうという姿勢も大切です。

『ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか』なんていう本もあるくらいで、日本人はルールを守り過ぎなのかもしれません。
まとめ
本書は「新しい働き方」について紹介したものですが、本書の内容自体が「新しい」わけではありません。
ただ、いろいろな本に書かれている内容がここに凝縮されている印象。
この手の本をあまり読んできていない方ならこの一冊で「新しい働き方」を理解できる、お得な本かもしれません。
また多くの本を読んでいる方なら、分かっている内容もあるでしょうが、復習になるでしょう。
本書には、ここに紹介した以外にも素晴らしい内容があるので、また別の記事で取り上げることにします。
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管理人のつぶやき
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- [2011/07/19 21:26]
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