【動画有】プレゼンの達人ガー・レイノルズ氏から学んだ『シンプルプレゼン』術

プレゼンをする人なら必読の本、『プレゼンテーションzen 』。
世界17カ国で発売さ れ、15万部以上の大ベストセラーとなっています。
その著者、ガー・レイノルズさんが、新しい本『ガー・レイノルズ シンプルプレゼン 』の発売を機に(?)、トークショーを行った模様がUstで放送されていました。
とても良かったので、そのポイントと感想をまとめてみました。
実際のプレゼン動画
Video streaming by Ustream
実際のガー・レイノルズ氏のプレゼンをぜひ見てみてください。
以下にざっと情報をまとめていますが、全てを網羅したものではありません。
シンプルプレゼンのコンセプト

- 抑制 (RESTRAINT)
情報を入れすぎない。
- シンプル (SIMPLICITY)
デザインをシンプルに。これは簡単ではない。
- 自然 (NATURALNESS)
プレゼンは自然に。完璧である必要はない。
スライドについて

- 箇条書きはしない。ビジュアルで伝える
- 画像は質の良いものを大きく
- 情報はスライドに入れるのではなく、口で語る
- パワーポイントの凝った機能を使わない
- 脳科学(『ブレイン・ルール 』の著者)によると、文字ばかりのスライドは良くない
- パワーポイントのテンプレート自体が箇条書きになっているのが問題(昔のビル・ゲイツは箇条書きばかり)
- スライドを配布資料としても使おうとするから文字ばかりになる
- スライドがプレゼンではない。あなたがプレゼンだ
![ブレイン・ルール [DVD付き]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hn8QhdjGL._SL160_.jpg)
この本、とても気になります。
話し方について
- プレゼンターの顔が見えないのは良くない。照明はできるだけ明るいままが良い
- 顔を見て話す
- 良いプレゼンはデートのようなもの。会話がある。ノートを読むなんてことをしない
- 笑顔(嘘の笑いは本物と目元が違う)
- メモを見て話すことをせず、前にPCを置いてプレゼンする(しかし演台は目の前に置くと聴衆との壁になるので使わない)
- スライドを切り替えるときは自然に。リモコンをPCに向けなくてよい
プレゼンの重要な要素10P

- Punch (パンチを効かせる)
Personal (個人レベルの話をして聴衆に近づく)
Unexpected (予想外のことをしたり言ったりする。茂木健一郎さんによると子供心が大事)
Novel (目新しいことをしたり言ったりする)
Challenge (思い込みを打破する)
Humor (ユーモアで感情を動かす)
- Presence (存在感)
- Projection (投影する)
- Passion (情熱)
- Proximity (近接性)
- Play (遊び心)
- Pace (ペース)
- Participation (参加)
- Power (パワー)
最後のもう1つのPがわかりませんでした(汗)
この内容は7月発売の本、『裸のプレゼンター 』に収録される内容とのこと。
詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
上記の話で思い出したのですが、先日名古屋ライフハック研究会でプレゼンした後、個人的に@nijinochichiさんから
と指摘(アドヴァイス)を受けました。「スマートにまとめていたけど情熱が足らない」

言われてみれば全くそのとおり。恥ずかしくなりました。
スライドの見た目やコンテンツにこだわり、練習もしましたが、肝心な
っという情熱をあらわすことが欠けていたのです。テクニックやノウハウに走り過ぎでした。「みんなにこれを伝えたいんだ!行動して欲しいんだ!」
テクニックやノウハウも必要ですが、次回は最後のまとめにもっと感情を込め、熱く訴えよう、と反省しました。
このように、他人からフィードバックをもらえるのは本当に助かりますね。
実践したからこそ得られるフィードバックです。
日本にもプレゼンのうまい人がいる

ガー・レイノルズ氏が、「日本にもプレゼンのうまい人がいる」と紹介したのは、先日のTEDxTokyoでの以下のプレゼン。
良いプレゼンを見て学ぶことは大切ですね。
英語が得意でない人も、日本語版を見て内容を理解してから、再度英語版を見ることをオススメします。
日本語吹き替え版もあるのでわかりやすいですが、プレゼンターの話し方やパッションを感じたほうが良いと思うからです。
Youtubeの機能で日本語字幕も出せますが、イマイチです。
あたりまえだけど一番大切なこと
プレゼンで大切なことは、人を動かすこと。そもそもの目的はそれのはずです。
ガー・レイノルズ氏もこのプレゼン中、
- 聴衆に変化を起こさせる(出発点→着地点)
先日私が名古屋ライフハック研究会で見たライトニングトークス(5分のプレゼン)の中で一番良かったと思うプレゼンターは、冒頭で
と宣言していました。「5分後にみなさんは○○を理解しています」
これにより、プレゼンター自身が聴衆の着地点をしっかり意識しているだけでなく、聴衆にもゴールを知らせることで安心感や期待感を持たせることに成功していました。
自分が言いたいことをただ言うだけのプレゼンは、聞く側にとっては退屈です。
プレゼンのコンテンツをつくるとき、常に聴衆の出発点と着地点を意識しましょう。
まとめ
ガー・レイノルズ氏はプレゼンについて語っているなかで、当然本人も言っていることを実践しています。
たとえば、
- 笑い(ユーモア)を散りばめて、飽きさせず、記憶に残す
- 参加型プレゼンをし、退屈させない(質問する、「みんなで言いましょう」など)
- 失敗しても(時間が足りない、PCのバッテリー切れなど)、焦らず自然体
ちなみにプレゼン中、本『ガー・レイノルズ シンプルプレゼン』について、「DVDがメイン」とおっしゃってます。
このDVDを見て学び、感じ、そして、彼がプレゼン中におっしゃっているように「実践」して一歩一歩上達していきたいですね。
私がスタッフをしている
をはじめ、など、会社や実際のビジネスの現場と違い「失敗の許される場」で、どんどん実践してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、レイノルズさんがNHK「英語でしゃべらナイト」に7月1日から4週連続で出演するそうですよ。
楽しみです。
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管理人のつぶやき
『感情を処理するための有効な方法の一つは、段取りを決めること。「やることはたくさんあるけれど、これは「今日の私」の仕事ではない。「明日の私」に任せてある」と考えられれば、一つ一つの仕事により集中しやすくなる』 本「脳と気持ちの整理術」 http://amzn.to/lTobKg
- [2011/06/20 12:30]
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