小飼弾さんの文書術『書くのではなく、語ることを意識したほうがいい』
![PRESIDENT (プレジデント) 2010年 8/2号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51UyO84bHJL._SL160_.jpg)
突然ですが皆さん、『良い文章』とは、どういうもののことを言うのでしょうか?
個人的には、
- 簡単でわかりやすい文章
- 相手を動かす文章
またそれを目指してます。
我々が一番多く文章をかくといえば、メールでしょうか。
また、私個人的にはこのブログもその1つです。
今日ちょうど第143回芥川賞・直木賞の選考会があったようですが、私はそのような芸術として評価される文章をめざしているわけではありません。
(もちろんかける方は本当に素晴らしいと思いますし、うらやましくもあるのですが)
仕事のメールでも、このブログでも、いかにして相手の行動を促す文章をかくか。
そんなことをよく考えますが、先日読んだPRESIDENT 2010年 8/2号 に、アルファブロガーの小飼弾さんの文書術が載っていたので少し紹介します!
書き出し→具体的な相手を想定する
文章を書き始められない人は、文章を「書く」のではなく、「語る」ことを意識したほうがいいと思います。私、基本的に結構「オシャベリ」なほうです。
(中略)
ブログのようなオープンな文章も同じです。みんなに共感してもらおうと意識すると、途端に行き詰まります。PRESIDENT 2010年 8/2号 P.24
「こんなことがあった!」
「こんな面白い方法があるよ!」
「この本オススメだよ!」
なんてことを人に言いたくてたまらないんです。
それを文章にしたのが、このブログなのかもしれません。
似た興味・関心を持った「仲間」に語るようなイメージですから、スーっと文章が出てきます。
そして、「自分も試してみよ!」などと実際に読者の方が行動してくれたら最高です。
何から書き始めていいのかわからなければ、相手の言ったことに対してツッコミを入れてみてはどうでしょうか。ブログのネタがない、という方に、これが本当にオススメです。PRESIDENT 2010年 8/2号 P.24
例えば、まさにこのエントリーに対し、「いや、自分はこう思う」「私はこんなこと意識してます」などの内容をブログにまとめ、トラックバックしてください。
それならネタがあるし、文章がスっと出てくるのではないでしょうか。
またそうやってブログでコミュニケーションをとれるのも楽しいものです。
個性→人の文章を徹底的に真似る
はじめから自分の個性に気づいている人はほとんどいません。人はどうやって個性を知るのか。出発点はパクリです。これは意外でした。
(中略)
そっくりそのまま人の文章をパクっていると、やがて「自分ならこう書くのに」という違和感が生じます。この違和感こそが、なにを隠そう個性の正体。PRESIDENT 2010年 8/2号 P.25
パクることで自分の個性を知ることができるとは。
そういえば、私の自分のブログの文章が、尊敬するあるブロガーさんの文章に時々似てる気がします。
大好きでいつも読んでいると似てきてしまうのかもしれません。
しかしそこから「違和感」によって自分の文章になっていくんですね。
本の読み方
パクるには、その元ネタを読む必要がありますね。
そういえば、小学生の頃に読書感想文がいつも入選していたクラスメイトは、よく本を読んでいたように思います。
本は読みたくなったときが読みどきです。「本は買ったその日に読み始めろ!」と自分に言いたいw
(中略)
読書は快楽であり、遊びの一つです。ただ、そうした読書で得た知識や思考力は自然に自分の力になり、結果的に文章を書くときにも活かされます。PRESIDENT 2010年 8/2号 P.30
買ってきて、読まずに机においたまま次の日になってしまったりすると、そのまま積ん読になってしまう可能性が高いです。
本への興味を高めるために、自ら情報絶ちをして情報への飢餓感を煽ってもいいと思います。とくにテレビは情報のファストフードです、何も考えずに見ているとすぐ”情報メタボ”になる。テレビを見ないと決めるだけでも、本に手が伸びる機会が自然に増えるでしょう。今はTVを切ってますが、おそらく23時にはWBSを見てしまいますwPRESIDENT 2010年 8/2号 P.30
しかし以前もかいたことありますが、HDDレコーダーを購入して以来、TVを見ることが減りました。
逆に増えそうなものですが、減ったんです。
理由は2つ。
- モノによっては倍速で見るしCMはスキップできるから。
- 録画したからいいや、と見るのを先送りし、結局そのまま見ないことが多いから。
皆さんにも、TVはなるべくリアルタイムでは見ないことをオススメします。
アウトプット→一万時間=クリティカルマスを超える
アウトプットは質より量です。私はこのブログ、来月でもう5年続けていることになります。
(中略)
量が積み重なって質的な変化を起こす臨界点のことを、クリティカルマスと言います。たとえばスポーツや楽器のクリティカルマスは一万時間だとよく言われます。最初は練習しても大して上達しないが、一万時間を突破すれば、突然、技術が飛躍的に伸びるというわけです。
文章も同じです。PRESIDENT 2010年 8/2号 P.31
今でも文章がうまくはないですが、5年前よりはなにかコツをつかんだ気がします。
また、いつも書評を楽しみにしているこのブログには最近、こんなことがかいてありました。
たぶん、(素敵かどうかは別として) うわごとやたわごとでも、書けばいいのだろう。うわごとやたわごとでも、書いているうちに、いつか本当の「ことば」に行き当たるかもしれない。同感です。
以前どこかで
「白紙に突然良い文章は生まれない。書いて、それを校正して、また書いて。そのうちよい文章ができる」というようなことを読んだのを思い出しました。
とにかく、書いてみよう!
っというわけでみなさんも、一万時間のうちのまずたったの五分を、今スタートしてみませんか?

まとめ
今回ここではPRESIDENT 2010年 8/2号の特集、『通る!文書術』の中から、アルファブロガーの小飼弾さんの言葉をまとめてみたわけですが、本書には他にも
- 奥ゆかしさもビジネスメールには無用。「可能でしたら…」などと書いてしまうと…
- 言葉を砕く、身近なもので比べる
- 伝達センスを磨く「朝5分」ケータイメール習慣
- すぐれた箇条書きの3要素
- その文書は、上司に決断を迫っているか
- 「ある、ある、へえ」の法則

ちなみに、セブンイレブンで購入すると、なにやらレザーっぽいキーホルダーがついてくるみたいです。
(実際に見かけたのですが、私は定期購読してるので手に入れられず…汗)
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- [2010/07/15 22:15]
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