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天才は何をどう考えているのか? ~マルコム・グラッドウェル x 勝間和代(訳)『THE NEW YORKER 傑作選1 ケチャップの謎 世界を変えた“ちょっとした発想” 』  はてなブックマーク - 天才は何をどう考えているのか? ~マルコム・グラッドウェル x 勝間和代(訳)『THE NEW YORKER 傑作選1 ケチャップの謎 世界を変えた“ちょっとした発想” 』

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2010/7/7発売の本、『マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選1 ケチャップの謎 世界を変えた“ちょっとした発想” 』のゲラを入手する機会に恵まれました。(レビュープラス様、ありがとうございます)


本書は、「Minor Genius」(一見小さな世界で、世界を変えるほどの大きな仕事をした人々)の物語。

昨年のベストセラー『天才! 成功する人々の法則 』でおなじみ、“アイデアの魔術師”ことマルコム・グラッドウェル × 勝間和代さん(翻訳)という豪華プロジェクトです。


ピンときたポイントをざっと紹介しておきます。



目次


マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選1 ケチャップの謎 世界を変えた“ちょっとした発想”

第1章 TVショッピングの王様   
アメリカのキッチンを征服した男

第2章 ケチャップの謎 
マスタードは十種類以上、なのにケチャップは、なぜ同じ味?

第3章 ブローイング・アップ(吹っ飛び)の経済学
ナシーム・タレブが壊滅的損失の不可避性(ブラックスワン)を投資戦略に転換させるまで

第4章 本当の髪の色    
ヘアカラーと戦後アメリカの隠れた歴史

第5章 ジョン・ロックの誤解
避妊薬(ピル)の開発者が女性の健康について知らなかったこと

第6章 犬は何を見たのか?
カリスマ調教師 シーザー・ミランの“神業”



個人的にグっときたポイント

  •  「人間は、他者の心や関心を如何にして知ることができるのか」
  •  相手が悪い人間か、頭が切れるのか、何らかの能力に秀でているのかどうかについて、私たちはどうやって見極めるのだろう?
  • アイデアを見つけるもうひとつの秘訣は、権力と知識の違いを理解することだ
  • 私が何か物語を見つけたいときは、トップに君臨する人間からはとりかからない
  • 五〇人の観客のうち、商品を買おうと二五人が前に出てきたら、優れた実演販売人は、まず二〇人にだけ売る。そして残りの五人にはこう言うのだ。
    「ちょっと待って!ほかにも見せたいものがあるんですよ!」
  • そもそも完璧なダイエットペプシ、などというものは存在しない。完璧な「複数の」ダイエットペプシをさがすべきだったのだ。
  • セイヨウワサビの中にいる虫にとって、世界はセイヨウワサビなんだ!
  • あるグループを喜ばせると、他のグループに嫌われてしまう。
  • 一般的な五歳児が消費するケチャップの量は一般的な四〇歳より約六〇パーセントも多い。そのため、同社はよちよち歩きの子どもでもうまく扱えるボトルの必要性に気づいた。
  • 成功したあとで、もっともらしい理由が考え出されただけではないのだろうか?
  • 「白い白鳥をどれほど多く見たとしても、すべての白鳥が白いという結論は導けない。だが、たった一羽の黒い白鳥(ブラックスワン)を見れば、その結論の誤りを証明するには充分である」
  • 「重要なのはアイデアがあることじゃなく、そのアイデアを活かす方策を持っていることだ」。
  • 私たちは、大きな失敗をも厭わぬ覚悟を、そして破滅から這い上がる力を「勇気」だと考える。だがそれは間違いだ。
    (中略)
    衝動を振り払い、想像もつかない事態に備え、断固たる、そして痛みを伴う手段を講じる人々のほうが、賭け続ける人々よりも、勇気があり、英雄なのである。

普段小説などを読む方は特にスっと物語に引き込まれ、しかも天才の考え方がわかりそうです。


私はどうも読みながら「結論(?)」や「学び」、「気づき」を焦って探してしまっていることに途中で気づきました(汗)。

そのせいもあってか、おそらくこの本を読まれた他の方とはグっときたポイントが違いそうな気がします。

また、どうも読みにくく感じてしまったのは、私の能力不足のせいなのか、翻訳のせいなのか、読み慣れない物語形式のせいなのか?


いずれにしても、普通のビジネス書とはちょっと違うものだと考えたほうがよさそうです。

しかし物語で天才の考え方のプロセスを知ることができるのは本書の魅力だと思います。



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