スゴイ企画の作り方!「空気読み」企画術

「いい企画」とは、課題を解決する企画です。
今日紹介する「空気読み」企画術は、リクルートでカーセンサーなどの編集長を歴任し、現在は独立、メディアの企画立案・新規事業の立ち上げ支援などを行っている跡部 徹さんによる、スゴイ企画術を学ぶことができる本。
表紙をめくるとすぐに
アイデア発見のコツから、人を巻き込むプレゼンの技法まで、「企画」のすべてが1冊で身につく!と書かれているのですが、これは大げさではないことが目次からも想像出来ました。
第1章 なぜ、「空気読み」でいい企画が作れるのか?
第2章 空気が読める「発見体質」に変わるトレーニング
第3章 誰でもヒットメーカーになれる「空気読み」の技術
第4章 関係者のメリットを描き企画に落とし込むフレームワーク
第5章 企画をみんなに理解させ人を巻き込むプレゼン術
非常に具体的・実践的な内容で、勉強になるだけでなく、読み物として「企画のプロはこんなふうに企画してるのか!」と楽しむことも出来ます。
現在企画の仕事をしていない私でも、将来してみたいと思いますのでとても勉強になりました。
また2、3章はそのままブログ運営などにも役立つ内容ですし、ライフハックな内容。
4章は、具体的に「あなたがデジタル一眼カメラの商品企画の立場だったら」という設定で、フレームを使って企画を考えていく内容がとてもわかりやすく実戦的。
さらに5章のプレゼン術は、企画の仕事に携わっていなくても社会人に必須のスキル。
この本を読むことで、プロの企画術を理解でき、また実際に読みながら実践的に企画について考えることで、「今」と「その先」の時代、そして「人」を読み、それらを楽しむことができるようになるのではないかと思います。
既にかなり語ってしまいましたが、このあと私の特に気になったポイントなどをまとめておきます。
「空気読み」企画術の特に気になった9つのポイント
- そもそも、「空気が読める」とは?
相手の気持を推察出来、1人の相手だけでなく、複数人の気持ちをも感じられると言うこと。
これが企画には重要であり、また我々日本人は文化的に得意にしてきたことである、と。
本当?私は空気を読めている?
この本でもっと学びとろう。
これが企画には重要であり、また我々日本人は文化的に得意にしてきたことである、と。
本当?私は空気を読めている?
この本でもっと学びとろう。
- 「宇宙人」の視点で身の回りを眺め、新しいアイデアの種をつかむ
- イライラしたことも「アイデア」のヒントになる
不満や面倒なことを、いかに「抵抗の少ない仕組み」に変換できるか考えるクセをつける。
するとアイデアのヒントになると同時に、日々感じるイライラも練習問題だと楽しめる。
こういう、ポジティブになれるヒント、大好きです。
するとアイデアのヒントになると同時に、日々感じるイライラも練習問題だと楽しめる。
こういう、ポジティブになれるヒント、大好きです。
- マスで流行っている情報をフラットに入手する
- 雑誌5冊を乱読する「LRT」
リテラル・リーディング・トレーニング=雑誌乱読トレーニング、とのこと。
同時期の、違うターゲット層・違う分野の雑誌を一気買いし、表紙、記事、広告、読者アンケート、次号予告に注目して乱読、メモする。
これは絶対やってみる。
同時期の、違うターゲット層・違う分野の雑誌を一気買いし、表紙、記事、広告、読者アンケート、次号予告に注目して乱読、メモする。
これは絶対やってみる。
- 他人の買い物に付き合う退屈な時間も「リアルな購入調査の時間」
買い物に付き合わされて時間の無駄だなぁ、と考えていたのは、自分が時間を無駄にしていただけだったのですね。
どの商品が棚の中で目立っているか。陳列がどう工夫されているか。一緒にいる人はなぜその商品を選んで購入したのか。
そんなことを考えてみよう。
ついでに、相手からも付き合いが良くなったと喜ばれ、こちらの好感度が上がる、とはスゴイw
どの商品が棚の中で目立っているか。陳列がどう工夫されているか。一緒にいる人はなぜその商品を選んで購入したのか。
そんなことを考えてみよう。
ついでに、相手からも付き合いが良くなったと喜ばれ、こちらの好感度が上がる、とはスゴイw
- 情報の一元化
著者は、デジカメ(機種はオシャレで使えるアイツ)やiPhoneからメモをEvernoteへ記録。
モレスキンに手書きした内容もiPhoneで撮影し、Evernoteへ入れることで一元化しているそう。
Webもテキストも写真も音声もすべて一か所にまとめられるEvernoteはやはり便利ですね。
私もこんな風に、あれこれEvernoteへ放り込んでいます。
モレスキンに手書きした内容もiPhoneで撮影し、Evernoteへ入れることで一元化しているそう。
Webもテキストも写真も音声もすべて一か所にまとめられるEvernoteはやはり便利ですね。
私もこんな風に、あれこれEvernoteへ放り込んでいます。
- 「空気読み」をサポートする3つの思考法
- 自分がひかれたものについて分析
何になぜひかれたか、ツイッターにメモしてみよう。
このとき、「どんな感情を埋めてくれたのか」に着目すると良いとのこと。
これは面白そうです。
このとき、「どんな感情を埋めてくれたのか」に着目すると良いとのこと。
これは面白そうです。
- 何かを決めるときに感じたことを「キーワード」にする
去年、3つの服から1つを買うのに決めきれず、困っていったん店を出て、iPhoneでマインドマップをかいたことを思い出したので貼りつけます。

結局真ん中の、バーバリーのフードなしのダウンジャケットを選んだのですが、値段がそこそこ高くても、一番着るであろう、無難なものを選んだことが良くわかりますw
当時は意思決定が目的でこれをまとめたのですが、今こうして見てみると、自分の消費行動の貴重なデータですねw
自分のことなのに、よく考えたことがありませんでした(汗
Evernoteに入れておこう。
実際はここまでする必要はありませんが、ちょっとキーワードをメモしておくだけでも、あとになってみると面白いデータになりそうですね。

結局真ん中の、バーバリーのフードなしのダウンジャケットを選んだのですが、値段がそこそこ高くても、一番着るであろう、無難なものを選んだことが良くわかりますw
当時は意思決定が目的でこれをまとめたのですが、今こうして見てみると、自分の消費行動の貴重なデータですねw
- 服は服でも、もっと違ったアイテムでも似た考えで消費するのだろうか?
- 服以外ならどうだろうか?
自分のことなのに、よく考えたことがありませんでした(汗
Evernoteに入れておこう。
実際はここまでする必要はありませんが、ちょっとキーワードをメモしておくだけでも、あとになってみると面白いデータになりそうですね。
- 他人の消費行動について分析
上記の、他人の買い物に付き合ってみたり、話を聞いてみたりして分析すると良いですね。
- 企画と出会った後で何が変わるのかを訴える
企画のプレゼンテーションとは、いかにこの企画を通して課題解決ができ、ハッピーエンドが迎えられるかのストーリーを伝える行為です。言われてみれば当たり前のように思いますが、非常に重要です。
解決する前の「×」な状態と、解決策に寄って得られる「◎」な状態、そしてそのストーリーをしっかり説明する必要がある、と。
かなりあれこれ書きましたが、それでもずいぶん絞って、まとめてあります。
上記のまとめや私個人の意見だけでは伝わりきらない内容や、もっと多くのヒントがありますので、ぜひ実際に手に取って読んでみてください。

この本からヒントを得て私が行動する内容
以前読んだ 「結果を出す人」はノートに何を書いているのかに、
本の情報をすぐ使うためには、読み終わったあとに、本の内容から「実行すること」をノートに書いておきます。とあったのがすごくいいなぁと思ったので実行!
読書ノートは「アクションプラン」なのです。
この「空気読み」企画術からヒントを得て、私が行動してみよう!と決めたことは以下の通り。
- LRTを実践してみる
- 4/17のライトニングトークス練習会で、「×」→ストーリー→「◎」を意識してプレゼンする
- 自分や他人の行動と、その心の動きについて分析するクセをつける
それぞれ実践したら、また報告しますね。
その時またこの本を読み返してみると、次のアクションがまた見つかりそうです。
みなさんも、ぜひ読んでみてくださいね。
跡部 徹
日本実業出版社
売り上げランキング: 29115
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おすすめ度の平均: 






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管理人のつぶやき
- [2010/04/15 22:36]
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コメント
驚き!
服を選ぶのに悩んでマインドマップを書いたということに感動しました。
私もやってみたい!
でもマインドマップ書いたことない…。
私もやってみたい!
でもマインドマップ書いたことない…。
コメントありがとうございます
>なべさん
感動だなんてw
優柔不断で迷ってしまったので、マインドマップで整理しただけですよっ。
ぜひお試しあれ!
マインドマップは1冊本読めばすぐ書けますよ!
感動だなんてw
優柔不断で迷ってしまったので、マインドマップで整理しただけですよっ。
ぜひお試しあれ!
マインドマップは1冊本読めばすぐ書けますよ!
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「空気読み」企画術
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■書評■ 「空気読み」企画術
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僕は、経営企画という職種に携わるようになって数年経つ。
新規事業とか新商品開発とかではなくて、どちらかというと組織運営系の制度企画などがメインなのだが。
本書は著者の跡部さんが明言しているように「ヒット企画が作れなくて悩ん
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